装飾 [装飾・下着・彫刻]
語義的には、事物を飾ること、装うこと、またそれに用いるものをいう。
英語のデコレーションdecorationがだいたいこれにあたるが、たとえば建物の内部を彫刻・絵画・調度品・敷物などで全体的・組織的に飾ることをデコレーションというのに対し、壁面や柱・置物など特定の対象の表面を模様などで飾ることをオーナメントornamentとよぶこともある。
しかし両者の区別はかならずしも明快ではない。
装飾は本来何かを飾るのであるから、それだけで独立できる存在ではないが、それでも単なる添え物の域を超えて重要な意味をもつものとなる場合がある。
人間の身体に施される直接的な飾りの一つである化粧や服飾を考えてみても、それが自と他との心理的関係を超えて、行儀作法と同じように社会的意味をもつようになることは、種々の儀式などをみれば明らかである。
他方、たとえば洋服の袖のボタンや襟、靴の飾り紐、下着に使われるレース、髪飾りのリボンなどは、もともとそれぞれ固有の用途や目的や機能をもっていたものが、しだいに発生当初の意味を失って転化したものである。
また、人体に直接施される飾りであるいれずみも、もとはそれを施した人物の所属集団や階級を表す機能をもっていたものが、同じく転化したものである。
このように被服の一部が機能性を失うことで装飾に変わったものがある一方、織物や陶磁器の場合のように、偶然もしくはやむをえず他の材質が混入して予期せぬ効果が現れたことに触発され、それ以後意図的に美的様式の形成が図られたものもある。
このような例からも明らかなように、現在みることのできる種々の装飾が、機能性の喪失によるものか、あるいは創造的展開の結果であるかの区別も容易ではない。
装飾は、それがあることによって、対象自体の特徴を強調する作用、形式美を与える作用があるほか、対象自身の動機を発展させ、ときにはそれによって対象が形成されていく場合さえあることは、種々の模様や文様の展開によっても理解されよう。
これら装飾における美の原理は、美学でいう美的形式原理と同じく、多様の統一、調和、均斉、比例、対照、リズムの反復などと強く関連する。
そしてこれらの装飾形成のプロセスでは、何かを対象の表面に付加するばかりでなく、表層の一部分を取り去ることも行われている。
英語のデコレーションdecorationがだいたいこれにあたるが、たとえば建物の内部を彫刻・絵画・調度品・敷物などで全体的・組織的に飾ることをデコレーションというのに対し、壁面や柱・置物など特定の対象の表面を模様などで飾ることをオーナメントornamentとよぶこともある。
しかし両者の区別はかならずしも明快ではない。
装飾は本来何かを飾るのであるから、それだけで独立できる存在ではないが、それでも単なる添え物の域を超えて重要な意味をもつものとなる場合がある。
人間の身体に施される直接的な飾りの一つである化粧や服飾を考えてみても、それが自と他との心理的関係を超えて、行儀作法と同じように社会的意味をもつようになることは、種々の儀式などをみれば明らかである。
他方、たとえば洋服の袖のボタンや襟、靴の飾り紐、下着に使われるレース、髪飾りのリボンなどは、もともとそれぞれ固有の用途や目的や機能をもっていたものが、しだいに発生当初の意味を失って転化したものである。
また、人体に直接施される飾りであるいれずみも、もとはそれを施した人物の所属集団や階級を表す機能をもっていたものが、同じく転化したものである。
このように被服の一部が機能性を失うことで装飾に変わったものがある一方、織物や陶磁器の場合のように、偶然もしくはやむをえず他の材質が混入して予期せぬ効果が現れたことに触発され、それ以後意図的に美的様式の形成が図られたものもある。
このような例からも明らかなように、現在みることのできる種々の装飾が、機能性の喪失によるものか、あるいは創造的展開の結果であるかの区別も容易ではない。
装飾は、それがあることによって、対象自体の特徴を強調する作用、形式美を与える作用があるほか、対象自身の動機を発展させ、ときにはそれによって対象が形成されていく場合さえあることは、種々の模様や文様の展開によっても理解されよう。
これら装飾における美の原理は、美学でいう美的形式原理と同じく、多様の統一、調和、均斉、比例、対照、リズムの反復などと強く関連する。
そしてこれらの装飾形成のプロセスでは、何かを対象の表面に付加するばかりでなく、表層の一部分を取り去ることも行われている。
update:2010年01月31日
